受賞歴

 自分のやってきたことを、もっと積極的に回りに発信することは、コンサルタントとしては当然やっていかなければならないことですが、これがなかなかできない。忙しいからとか、面倒だからとか、ついつい先延ばしにして、このHPですら10年かかってしまいました。

 でも一緒に仕事をしてきた土木や建築、あるいは造園のコンサルの方達は、それをきっちりやっているのですね。おかげでここ数年、いくつかの受賞や雑誌の掲載などをいただくことになりました。大変ありがたいことです。

日本造園学会 平成28年度 造園学会賞 事業・マネジメント部門2017
「札幌都心部整備事業に関わる、造園からのデザイン監修」

 札幌の都心部で行われた三つの大プロジェクト(駅前通地下歩行空間整備、創成川通アンダーパス連続化とそれに伴う創成川公園整備、北3条広場整備)に、造園の立場からデザイン監修を行う機会を得ることができました。普段から札幌の緑のことを、いろいろ発信していたことが幸いしたのだと思います。

 私としても、わが国を代表する土木デザインの巨匠である篠原修先生、北海道の都市計画を永らく主導してきた小林英嗣先生と、3名での共同作業を丸6年も続けてきた訳ですから、勉強になったなどと言うレベルではなかったのが正直なところ。でもなんとかこの立場に負けないよう、渾身の力を振り絞って作業を続けてきました。

 できあがった駅前通、地下歩行空間(チ・カ・ホ)、創成川公園、北3条広場(アカプラ)の出来映えを見れば、これから約50年間の長期にわたって、札幌の町の骨格を形成する空間になっていることが確信できます。

あさひかわ北彩都ガーデン/まちなかのオアシス・リゾート
ランドスケープデザイン No.99、December 2014 掲載

 旭川駅周辺の再開発では、新駅舎と忠別川の間や、宮前公園の西エリアに新たなガーデンが整備されました。それらのランドスケープデザインを受注した高野ランドスケーププランニングのお手伝いで、植栽計画などのサポートを行って来ました。

 先行して供用された駅舎前の「アウネの広場」は、既に素晴らしい花景観を演出しており、都心部に出現した新たな空間が、そのしつらえによって極めて高いポテンシャルを持っていることを、あらためて感じることができました。

土木学会デザイン賞 2013 優秀賞受賞
「札幌都心における個性的なストリート文化の創造〜創成川通・札幌駅前通〜」

 札幌市の中心部の大改造である駅前通の地下歩行空間の整備と創成川通のアンダーパスの整備では、実施に当たってのデザインを監修するデザイン検討委員会が設置されました。委員長には、我が国の景観デザインの第一人者である篠原修先生(東京大学→公共政策研究院大学)、道内の都市計画の第一人者である小林秀嗣先生(北海道大学)、それになんと私が携わることになりました。さすがに荷が重くて、初めの頃は居心地が悪いのなんのって。でもせっかくランドスケープ分野から選ばれた訳なので、精一杯がんばろうと覚悟を決め。足かけ7年の委員会を勤め上げることができました。

 事務局がしっかりしていたこともあり、あれだけの大プロジェクトが2011年3月に無事竣工することができました。地下歩行空間の開通記念式典を予定していた3月12日の前日、あの東日本大震災が起きたことは忘れられない出来事になりました。

路面電車の新型低床車両が「2013 年度 グッドデザイン賞」受賞

 札幌市内に残る市電の活性化を進めるために、ループ化と新規の車輌を導入することになり、その委員会にも参画しました。駅前通の委員会をやっていたので、私のところに声がかかったものでしょうが、私が「鉄ちゃん」だったことまでは知らなかったようで・・・

 事務局は、日本最大のデザイン会社であるGKデザイン。いろんな面でさすがだと思うところはありましたが、それを実際の形にする車輌メーカーの苦労が偲ばれました。


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